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サバ州のクロッカー山脈公園で活動している木下です。

今回は、私の活動の柱である環境教育プログラム“REEP(Rive Environmental Education Program)に関する活動をご紹介します。

【参考:川の環境教育プログラム - 木下ブログ -】





今日私は、5月にプナンパン郡で開催予定の川の環境教育プログラム“REEP Penampang”として、地元で川を守ろうと活動されている“CLEAR(Community-Led Environmental Awareness for our River)”というグループを訪ねに行ってきました。

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私たちサバ公園局、JICA-BBECⅡの市川さん、そしてSabah Environmental Action CentreからはJOCVの柳詰さん(環境分科会メンバー)も参加。
お天気にも恵まれ、女子チームで和気あいあいと楽しく、そしてパワフルに、竹でできた筏ボート(?)で川のCLEARが活動されている範囲を下流から上流までさかのぼりつつ、どんなふうに連携・協力していけるのかアイデアを探します。

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普段、車などで道を走りながら見ているとあまり気付けませんが、筏で川をさかのぼっていくと…

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川岸の家からゴミがたくさん川へ捨てられていたり、

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水路から真っ黒い水が流れ込んでいる様子を見かけたり、

人の生活から川へ与えられているたくさんの悪い影響を目の当たりにしました。





CLEARの代表をされているウィニーさんのお話しです。


「私の小さい頃、家にはまだ水道がなくて生活の水はすべて川から引いていたの。洗濯も水浴びも、そして田畑へ流れていく水も全て川から得ていて、人の生活と川はきっても切り離せなかった。」

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「川岸に竹がいっぱいはえているでしょう。昔の人は、この筏のように川を渡るために竹を使ったり、竹で家を建てたり、生活に必要な道具を作ったりしてたから、竹は私たちの文化になくてはならないものだった。それで昔の人は自分たちの家の周り、川の周りに竹をたくさん植えたのね。」

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「でも今は、そんなふうに竹を使うこともほとんどなくなってしまって、ホラ、成長しすぎた竹が川の方に枝垂れ下がってしまってるの。こうなると見た目も良くないし、川の自然な流れを遅くしてしまう原因にもなってしまって…。。」

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「昔はこの川自体、すごく大切ね交通網になってたんだけど、今は漁師さん以外舟も使わなくなってしまったしね。人の生活が変わってしまって、“川と人”のつながりが失われてしまっているの。」

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たしかに私が知る限りでもこの土地の文化は川を含めた豊かな水に恵まれた熱帯の自然、そして竹をはじめその自然を守りメンテナンスしねがら利用して共生してきた人の知恵に深く深く根ざしています。

豊かな自然があったからこそ人は文化を生みだすことができてきたし、その文化が“人と川”“人と自然”のつなげてきたんだと思います。

人が自然の力を借りて、共生していた時代の文化が失われていく中で、わたしたちは大切な自分と自然の絆もなくしていってしまっているんですね。

便利なモノ、お金を払えば手に入るものはいっぱいあるけど、ひとつひとつの竹を編んでいくような文化の中に忘れちゃいけない本当に大切な感官があるように思います。

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ウィニーさんは、

「これが私たちの川なの。」

「たとえ今は問題を抱えていても、私たちは自分の家からもう一度川を愛していく活動を始めるの。だって私たちの川は、今ここにあるこの川だもの。」

と、おっしゃっていました。



自分の生活を見つめなおす。

大切なことを忘れない。

そして、あきらめない。



川と人の関係、たくさんの問題も見たけど、またひとつ大きな勇気をいただいた一日でした。











            
   
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スリンシム村での環境教育アクティビティ

サバ州のクロッカー山脈公園で活動している木下です。

今回は、同じく環境教育活動をしている同期の坂口隊員と一緒に行った環境教育プログラムのご報告をすこし。
内容が私の担当したアクティビティ部分に偏っていますが、ご了承ください。




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2012年1月29 – 30日
同期の協力隊員(職種:環境教育)坂口さんに呼んでもらって、Kg.Sesrinsim(スリンシム村)というところで環境教育のアクティビティをさせていただく機会がありました。

スリンシム村は世界遺産に登録されているキナバル公園に隣接していて、村のはずれにはキナバル公園スリンシム支部(公園サブステーションとして事務所があったり調査地があったり観光客用のホステルや広場なども整備されています)もあります。
キナバル公園から流れ出る川も村を縦断するように流れていて、とてもすてきなところです。

今回は、坂口さんと彼女のカウンターパート&キナバル公園スタッフと合計4人で村に入りました。プログラムは1月30日(月)にスリンシム村の村人へ実施するというかたちです。

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プログラムは、まず坂っちのカウンターパートであるAlimさんのプレゼンテーションから始まります。前回のプログラムからもう半年くらいたっているので、村人に頭のリフレッシュをしてもらうのだそうです。

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次に坂口さんが“水”をテーマに、「地球上にはどのくらい水があるか?」「そのうちヒトが使える水はどのくらいあるのか?」楽しく村人に話していました。

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私が今回やらせてもらったは、川に棲む水生昆虫を調べることで川の水質を知る手がかりになるのだということを体験してもらうというアクティビティ。
任地クロッカー山脈公園で行っている“川の環境教育プログラム”をちょっと応用したものです。
《川の環境教育プログラム - 木下ブログ -》


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日本でももちろんそうですが、川の水生生物は川の水質によって生息できる種類が限られていて、これらを調べることである程度川の水質を知ることが出来ます。
《参考:環境省「川の生きものを調べよう -水生生物による水質判定」》

村の人たちに「この村の川はきれいですか?」と聞くと、「きれい!」って皆さん答えてくれるけど… じゃぁ、どうしてきれいってわかるのでしょうか??農園などから流れ込んでしまう可能性のある農薬や除草剤は水に溶けてしまえば川を目で見てもなかなかわかりません。透明な水だからきれいな川、とは言い切れませんよね。

そこで今回は、自分たちの村の川の健康状態をチェックする目安のひとつとして、この水生生物指標を使った川のヘルスチェックを村人たち(今回は特に女性の参加者が多かったです)と一緒にやってみました。

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みんなで川に入り、川原石の下などに多く生息する水生生物を集めます。

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さすが!いっぱいとれています。

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グループごとに集めた虫を水生生物指標の表と照らし合わせ、この川が本当にきれいと言えるのかどうか確認しているところ。


たとえば日本で言うきカゲロウ類やトビゲラ、カワゲラなんかが多く生息していると、その川の水質はかなりきれいです。
スリンシム村の川ではたくさんのトビゲラ類やカゲロウ、サワガニがとれました。
この川の水はまだまだきれいなんですね。

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今回やったような川の生きものを調べる方法を使えば、村の人たちがいつでも簡単に自分たちで川のヘルスチェック、ひいてはその川を育む豊かな森のヘルスチェックをしていくことができます。
川に水浴びに行ったときや川で遊ぶ子どもたちを見たとき、ふっとこのコトを思い出して川原石の裏側を覗いてもらえるといいなぁ。

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子どもたちにちゃんと豊かな川を渡してあげたいですね。

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【記事投稿者】
Ai Kinoshita
職種:村落開発普及員
配属先:クロッカー山脈公園(東マレーシア・サバ州ケニンガウ)



  

たんぽぽは嫌われ者@キナバル公園 ~第4回たんぽぽ駆除運動~

東南アジア最高峰標高4095.2Mを誇り世界遺産にも認定されていキナバル山。
古くから地元の人々に死者の聖なる山(霊山)として信仰されてきました。
そして毎年多くの旅行客がここを訪れ多様性に富んだ植物郡やその地形に魅せられています。
今年で25回目を迎えるクライバトン(キナバル山登山競争)もあり、話題に尽きない人気スポットです。

そんな中、近年問題になってきたのが、外来種であるたんぽぽの侵食です。
どういう経路で持ち込まれたかははっきりしませんが、故意に植えられたのではなく、おそらく世界各地から訪れる登山客の靴の裏について種が持ち込まれたものと推測されています。
もとはヨーロッパのタンポポでCatsear(英語名)、学名がHypochaeris radicata、またはHypochoeris radicata)という種類です。
日本にも昭和の始めに持ち込まれ「豚菜」もしくは「たのぽぽもどき」と呼ばれています。

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成長が早く順応性の高いこのたんぽぽは短期間でその威力を発揮し今ではキナバル山の生態系を脅かす存在になってしまいました。
特に観光客の行き来のある宿泊施設周辺に多く生息しておりたんぽぽ畑のような状態になっています。

そして今回で第4回目をむかえる「たんぽぽ駆除運動」は参加者、収穫量ともに過去最高となりました。
主催:サバ州公園局(キナバル公園)
日時:9月5日~8日
場所:Mesilau、Layang-Layang、Laban Rataの3箇所
合計駆除重量:1.2トン(※参考:1回目224.5Kg、2回目893.5Kg、3回目743Kg)

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サバ州公園局のスタッフをはじめ、TLDM-REBRO、RTM,Perpustakaan Negri(州立図書館)、Sutera Sanctuary Lodges, Koktas, Herb Growers Assosiation(NOBAT)等といった関係機関が参加しました。

4日間のプログラムの中でキナバル山登頂にもチャレンジすることもでき希望者には嬉しい得点付でした。

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公園局としてはできれば年に2回の開催をめざしており、より多くの他機関やメディアを巻き込んで環境教育の一環としてもこの活動を広めていきたいと考えています。(担当者コメント)
今回も実はクアラルンプールから高校生総勢70人を招いての大駆除策戦を予定していたのですが、スケジュール的な問題と彼ら自身の意識的な問題で結局登山のみの参加となり彼らに対する啓蒙活動としては課題を残す結果となりました。

次回の実施は早ければ2012年4月頃を予定しているとのことです。

記事投稿者/Posted by
名前/Name:Naomi
勤務先/Place of work:サバ州公園局本部 (Sabah Parks)
場所/Place:マレーシア、サバ州、コタキナバル市 (Kota Kinabalu, Sabah, Malaysia)

コンポストセンター研修会開催

去る6月9日、コンポストセンターセミナーを実施しました。

開催地であるコンポストセンターは、
ボルネオ島サバ州パパール群という地域にあります。

協力隊を育てる会の「小さなハートプロジェクト」から
助成金を受けて、今年2月に完成しました。




コンポストセンターは児童養護施設の隣に造り、
施設から出る生ごみをたい肥化し、
できた堆肥を敷地内の果樹園に使用します。

というのも、この地域はマレーシアの中でも
最貧困地であり、ゴミ収集車も来ないのです。
生ごみからの悪臭や、それにたかるハエの
異常発生に悩まされていたそうです。

コンポストを利用すれば、
生ごみ処理の解決だけでなく、
そして堆肥も買わずに済み、まさに一石二鳥!

コンポスト生産は今年3月から開始し、
軌道に乗ってきた頃に、パパール群の副知事さんが
視察に来て、この研修会を提案してくれました。


研修会では、村人や近隣市役所の廃棄物処理担当職員等
計27名が参加。

まず、パパール群の副知事さんによる
パパール群のゴミの現状のプレゼンテーション。



次に、私がコンポストセンターや、
高倉式コンポストの作り方のプレゼン。

実習として、発酵液作りや、コンポストの
種菌作りを、施設スタッフと一緒に担当しました。

スタッフも緊張しながらも、
しっかりと説明してくれました。

今はまだ規模は小さいけれど、もっと軌道に乗っていけば
今後は地域の生ごみのコンポスト化もしていけたらと
思っています。

任期終了間近でのこの研修会。
最後、今まで一緒にこのコンポストプログラムを
やってきたスタッフが、閉会の挨拶時、
「今後ケイコがいなくなっても、私たちできちんと続けていきます」
と言ってくれたことが、本当に嬉しかったです。


今後は日本から彼らの活躍を応援しています。




市民のお手本を育てよう! / Mari kita melatih model staf pakat 3R!

6月9日、ついに私の配属先スタッフへの環境教育が実現しました。市役所スタッフであれば、何事においても市民の模範となることが求められます。
(実際は、模範になるにはほど遠い行動もよく見られますが・・)
Pada 9hb June, Saya sekalelawati JICA dan staf-staf MDKpr bertugas mengurangkan sisa pepejal telah buat satu bengkel, namanya "Kursus Kesedaran Alam Sekitar" kepada staf Majlis Daerah Kampar.

私がこの市役所に赴任して1年半、やっと実現したお膝元での環境教育。活動を始めた早々から、地域住民や学校での環境教育も大事だけれど、環境改善やごみ減量を訴える側の人間が、説得力の欠ける行動をとっていては恥ずかしいと、その必要性を訴えてきました。
Kami staf bahagian kesihatan am di MDKpr biasa buat pendidikan alam sekitar kepada sekolah dan komuniti tetapi tidak pernah buat itu kepada staf sendiri. Saya fikir staf sendiri pun mesti pakat 3R. Jika staf majlis tidak tahu apa itu 3R, bagaimana kami promosi 3R kepada penduduk sini? Jadi saya dan counter part sy cuba melatih model staf yg pakat 3R.

でもそこはお役所。市役所トップに具体的な内容や、実施の必要性を説明し、公式文書を出して、了承を取り付けてと、順序というものがあるのです。そんなことをしていたら、いつ実施できるかも分からないので、アヤコが主体となってやってくれればいいとボスに言われたけど、結局のところ、参加者のスタッフを抑えたり、日時や会場を手配したりというのはカウンターパートの仕事でもあるため、私が出しゃばってすることはしたくありません。
なぜなら、私が自主的に動くことも必要だけれど、カウンターパートが主導権を持っている方が、私たちボランティアが帰った後も、配属先が自ら「事を起こす」ことに繋がると、私は思うからです。

そして長らく待った甲斐あって、この環境教育が、スタッフが年間で受講すべき講座のひとつに、位置付けられることになりました。本日はその一回目で、いずれ全スタッフが受講できるように回数を重ねる方向です。

内容としては、毎回ほぼお決まりですが・・
1.カンパー市が抱えるごみの現状(埋立地はあとどれくらもつのか)
2.環境汚染、地球温暖化について
3.3Rとは?
4.家庭ごみのリサイクル方法
5.コンポストの紹介

Inilah atur cara kursusu kali ini.
1.Bagaimana situasi sampah dalam MDKpr.
(Berapa lama lagi tapak pelupusan kita boleh tahan.)
2.Apa itu pencemaran alam sekitar dan pemanasan global.
3.Apa itu 3R?
4.Bagaimana cara kitar semula di rumah?
5.Memperkenalkan Kompos Takakura Home Method.

本日の参加者40名。
Ini 40 orang hadirin.
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先月からやってきた、インターン生にも実施していただきます。
Dua-dua practical student pun telah buat presentation.
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二人とも廃棄物管理やコミュニケーションを学んで来たので優秀ですね。考え方もしっかりしているし、仕事も早い。市役所に入るには、もったいない人材の様な気もしますが、むしろこういった若者が自治体のごみ政策を牽引してくれたなら、未来に希望がありそうです。

丸一日講義を聞いているだけでは、いくら大人でも飽きてしまうし寝てしまいます。途中、頭と体を動かすアクティビティも挟みます。
こちら、リサイクルより前の段階のリユースと、環境を考えるアクティビティ。結構みなさん、真剣に取り組んでくれます。
Ini satu aktiviti dapat faham cara pemikiran reduce dan alam sekitar.
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私もプレゼンの枠をもらい、日本の環境・ごみ政策を紹介します。
Saya pun telah buat presentation "Pemerihala Alam Sekitar di Jepun".
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場所を変えて、高倉式コンポストの紹介。
発酵液を作り、
Memperkenalkan Kompos Takakura Home Method.
Membuat cecair penapaian.
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落ち葉やもみ殻と混ぜ、コンポスト床を作ります。
Membuat benih kompos. campulkan skam padi, reputan daun dan cecair penapaian.
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まる一日の研修が終わり、参加者から感想を伺いました。みなさん、とてもごもっともなことを言ってくれますが、なんとなく、口だけの予感が・・・

でも環境を考える言葉が出てきたということは、3Rをあまりよく考えていなかったところから、一歩進んだということ。そして次は、自らが口に出したことを、一つ一つ行動に移してほしいと切に願います。

ただ、私の個人的な希望としては、リサイクルもいいのですが、ぜひとも、まずは、なによりも、ゴミのポイ捨てをやめてほしい!!!

Saya harap semua hadirin cuba buat satu tindakan untuk jaga alam sekitar dari hari ini.
Lagi pun saya betul-betul meminta.. "Jangan lah buang sampah di mana-mana suka hati saja."

自分にできることを考え、小さなこと、何かひとつからでいいのです。
Think Globally, Act Locally. Dah cukup lah.

塵も積もれば、いずれでっかい山となる。

そんな私も、自分で言ったことのうちどれくらいを、行動に移せているのやら。。
Cakap saja yg senang tapi buat tindakan yg susah.. saya juga melakukan usaha untuk apa-apa saja..


【記事投稿者/Ditulis oleh】
Ayako
職種:環境教育
配属先:カンパー市役所(マレー半島ぺラ州カンパー市)
Tugasan:Pendidikan Alam Sekitar
Tempat kerja:Majlis Daerah Kampar, Perak

プロフィール

マレーシア JICAボランティア 環境分科会

Author:マレーシア JICAボランティア 環境分科会
こんにちは!マレーシア JICAボランティア(環境分野)による環境分科会です。

Hai! Kami Sukarelawan JICA(Japan International Cooperation Agency).

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